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 化学品メーカーのクレハは,グループ会社を含む全国30カ所の各拠点で分散運用してきたPBX(構内交換機)による内線電話網を順次,IP電話網に置き換え一本化する計画を進めている。内線電話のシステムを一本化することで,運用保守のコストを軽減させるのが最大の目的。将来的には,電話とWebアプリケーションの連携による業務生産性の向上も視野に入れている。
 IP電話のシステムは,2005年10月に東京・港区の本社に導入済み。一本化の第一弾として2006年7月に,仙台営業所のPBXを廃止し,IP電話に置き換えた。今後コスト削減などの効果を検証した上で,他拠点に展開していく。
 IP電話網に一本化するに当たり,データ系のネットワークとは独立させて,内線電話のネットワークを設けた。こうすることで,QoS(Quality of Service)機能を備えた高価なスイッチが不要になり,初期導入コストを軽減できたという。IPテレフォニ・サーバーには,沖電気工業の「IP CONVERGENCE Server SS9100」を採用した。