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 ハンバーガー・ショップ「モスバーガー」などを展開する外食産業のモスフードサービスは,2006年8月~9月を目処に,売り上げを分析するためのデータウエアハウス(DWH)システムを大幅に強化する。現状でも1400以上の店舗から売り上げ明細データを収集して分析しているが,今後は店舗・地域・時間帯・売れ筋商品などの傾向をリアルタイムに,かつ長期間にわたるデータに基づいて分析できるようにして,商品ラインナップの見直しやサービスの改善などに生かす計画だ。

 一般的にデータウエアハウス・システムでは,大容量データを取り扱うためのパフォーマンス不足や,夜間バッチでデータを集約することによるリアルタイム性の欠如が問題となりがちだ。モスフードサービスの場合は,日々の売り上げ明細(ジャーナル明細)を長期にわたって分析しようとすると,パフォーマンスが出ないという問題を抱えていた。モスフードサービスは,この問題を日本ネティーザのDWH専用装置「Netezza Performance Server」の導入で解決した。

 Netezza Performance Serverは,CPU,メモリー,ハードディスクを集積した「SPU(スニペット・プロセシング・ユニット)」と呼ばれる小型ボードを複数台使い,並列処理する専用装置。SPUは,分析したいデータ量や要求されるパフォーマンスに応じて,数十~数百台の範囲で並列化できる。

 例えば,アプリケーションからODBCやJDBC経由でSQL文が送られると,Netezza Performance Serverのフロントエンド・サーバーが受信。フロントエンド・サーバーは,どのSPUで保持するデータに関するSQL文かを解析し,コンパイルしたSQL文をSPUに送信する。SPUは,保持しているデータに対する一次処理を実行し,必要に応じてSPU間で連携してジョインや集計などの二次処理を実行。最終的な結果をフロントエンド・サーバーで集約してアプリケーションに返す。

 データの所在などはフロントエンド・サーバーが管理・最適化するため,データ配置を物理設計したり,インデックスを作成したりする手間はかからない。「一般的なDWHシステムの10~50倍のパフォーマンスを発揮しつつ,運用管理のコストも下げられる」(日本ネティーザ 代表取締役 ダグラス・エッツェル氏)という。モスフードサービスへの導入は,電通国際情報サービスが担当した。