PR

 通信設備事業などを手掛けるつうけん(本社:札幌市)は,グループ企業(約2000台のクライアント)が利用する基幹システムを再構築した。給与/会計/購買/販売管理などのアプリケーションからなる。利用者はWebブラウザを使い,ポータル・サイトを介して個々のアプリケーションを利用する(図1)。投資額は約4億円。システム構築は,つうけんの情報子会社つうけんアドバンス システムズが担当した。

図1●システム構成図
図1●システム構成図

 本プロジェクトでは2つの大きなトラブルに直面した。1つは,2004年2月に実施した稼働前の説明会で起きた。30~40人の利用者が同時にシステムにアクセスしたところ,Web/APサーバー層の処理性能に問題があり,「想定していた以上に遅かった」(つうけん 総括部門 担当課長 鈴木得生氏)。 問題が発生した当時はWebLogic Serverのクラスタリング機能を利用して,2台のサーバーで負荷分散させていた。なぜ遅くなるかは分からなかったが,試しにクラスタリング機能をオフにしたところ処理性能が改善したため,WebLogic Serverのクラスタリング機能の利用をやめた。現在はAPサーバーを5台利用しているが,動的な負荷分散は行わず,ユーザーIDによって接続先を固定している。

 2つ目のトラブルは,APサーバーがダウンする症状だった。APサーバーには4Gバイトのメモリーを搭載していたが,WebLogic ServerのJavaVMが「Out of Memory」のエラーを出していた。アプリケーションを更新するとエラーが起きなくなったが,結局詳細な原因は分からなかった。

 ポータル・ソフトは米Hewlett-Packardの「IceWall」,APサーバーは米BEA Systemsの「WebLogic Server 8.1」,DBサーバーのRDBMSには「Oracle9i Enterprise Edition(EE)」を使っている。Oracle9iは,パーティショニング機能を利用するためEE版を採用した。DBサーバーとは別にデータ分析用のOLAPサーバーを用意し,そのソフトには「Cognos Web BI Suite」を利用している。そのほか,Javaの開発経験が少なかったことなどから,NTTデータ イントラマートのアプリケーション・フレームワーク「intra-mart」を採用した。