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 同社が運営するPC/パーツの通販サイト「ドスパラ」は2004年3月末,掲載商品に関してユーザーの評価を登録・参照できるサービスを公開したところ,DBサーバーの負荷が急激に高まり,応答が返らない状態になった。同サービスを一時休止したが,2週間後に再度公開するよう同社役員から厳命を受け,サイト担当者はDBサーバーの負荷軽減に乗り出した。再公開までの期間が限られており,「ボトルネックを調べる時間さえ惜しかった」(システム課 システムエンジニア 川上健明氏)ため,自社でデータベースやプログラムをチューニングする方法は断念した。代わりに同社は,動的に生成されるHTMLをキャッシュする製品に目を付けた。比較検討したのは,ソフト製品の「Oracle Application Server Web Cache 10g」とキャッシュ・アプライアンス。評価の結果,両製品の性能はほぼ変わらず,「アプライアンスの約半額で導入できる」(同氏)ことからWeb Cache 10gの導入を決めた。これによりDBサーバーのCPU負荷が3分の1程度に抑えられた。