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 従来窓口に行く必要のあった各種申請手続きを,インターネットを介してできるようにするシステム。「申請堂」と名づけられたこのシステムは,現在,自動車税の住所変更届など17手続きが利用できる。当初,「(申請が)1件あるかどうかも分からない深夜に運用コストをかけられない」(企画振興部 IT推進室情報政策課 主査 黒田哲司氏)との理由から,夜間はシステムの運用を見合わせる案も出たが,ユーザーの利便性を考慮して最低限の運用体制で24時間の利用を可能にした。もし不正アクセスなどの重大なトラブルが夜間に起きた場合,乱暴な手段だが,データセンターの担当者がネットワーク・ケーブルを抜くことで対処する。申請後の審査は職員の勤務時間内(昼間)に行う。画面の使い勝手には工夫を凝らした。採用したNECのパッケージ・ソフト(稼働OSはLinux)は紙の帳票をそのまま電子フォームにした作りだったが,それでは入力しにくいと判断。操作の順番にボタンを配置する,スクロールさせない,などの改良を施した。