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写真●四季 制作部 広宣・ネットグループ ジェネラルマネージャー 小泉雅裕氏
写真●四季 制作部 広宣・ネットグループ ジェネラルマネージャー 小泉雅裕氏

 ミュージカル公演などの座席予約を管理するシステム。同社の予約システムは(1)予約情報データベース,(2)社員向けのクライアント/サーバー(C/S)システム,(3)インターネット上でのWeb予約システム――からなり,今回は(1)と(2)をリニューアルした。「(数年前に比べると)公演数は増え,座席の売り出し期間も長くなっている。それだけデータベース・サーバーに負担がかかるが,サーバーのキャパシティは限界に達していた」(四季 制作部 広宣・ネットグループ ジェネラルマネージャー 小泉雅裕氏,写真)からだ。

 旧システムは2階層のC/Sシステムだったが,データベース・サーバーの処理能力を高めるために,3階層のシステム構成に変更。データベースはOracle 8i,APサーバーはBEA WebLogic Server 7を採用し,それぞれクラスタリング構成にしている。旧システムでは自社内でサーバーを運用してきたが,新システムではデータセンターに預けることにした。

 クライアント約60台のプログラムは,VB.NETでWindowsアプリケーションを作成した。これは,Visual Basic(VB)5で作成した旧システムの使い勝手を変えたくなかったため。APサーバー上のプログラムは,前述した(3)インターネット上の予約サイトでの開発実績などからJava言語を採用した。クライアント・プログラムとAPサーバー上のプログラムの開発言語が異なり,その間にWANを介する構成になったため,SOAP(Simple Object Access Protocol)を使ってクライアントとAPサーバー間を連携させている。

 課題になったのは,クライアント・プログラムの描画速度である。VB5で開発したプログラムより,VB.NETで開発したプログラムの方が,描画速度が遅かった。単体テストが終わった段階のプログラムを,「旧システムと同じマシンで稼働させたが,遅くて使えない状態だった」(開発を担当したNECシステムテクノロジー 第二産業システム事業部(第二ソリューショングループ)SIマネージャーの坂井省一氏)。描画を速くするために,クライアントとAPサーバー間でやり取りするXML(Extensible Markup Language)データのスキーマを見直した。当初は画面上の項目単位でタグを設定していたが,それを画面などの大きな単位でタグを設定するように変更した。これでタグ関連のデータ量は少なくなったが,旧システムと同じ描画速度にはならなかった。最終的には,VB.NETで開発したプログラムを快適に稼働させるために,クライアント・マシンを買い換える必要があった。