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 産業機械や通信機器などを製造する村田機械は,同社大分工場の生産工程管理システムを構築した。工場内の各工程の製造仕掛かり状況を把握するために,小型の無線チップ「RFID(Radio Frequency Identification)」を活用している。2006年10月下旬に本稼働した。

 同社大分工場では,製品寿命が2年程度と比較的短いデジタル複合機などを生産している。このため,生産過多で製品や部品の在庫を抱えてしまうと,販売または消化しきれない危険があった。このため,注文状況や在庫状況と製造仕掛かり状況を関連付けた新たな生産工程管理システムが必要になった。

 新システムでは,製造部品や輸送用パレットなどと対応づけたRFIDタグを,施設内に設置したRFIDセンサーで読み取り,各工程の製造仕掛かり状況をリアルタイムに把握できるようにした。収集した製造仕掛かり情報は,同社本社に構築した統合データベースに集約して分析する。この統合データベースには,販売管理システムの注文情報なども集約されており,これらの情報を突き合わせることで,製造を急いだり抑制したりというコントロールが容易になる。注文から納品までのリードタイムを短縮したり,在庫の圧縮を図ったりすることが期待できるという。

 システムは,米OracleのRFIDミドルウエア「Oracle Sensor Edge Server」と,SOA(Service Oriented Architecture)基盤ミドルウエア「Oracle BPEL Process Manager」で構築した。統合データベースは,Oracle Databaseとクラスタリング技術「Oracle Real Application Clusters」で実装している。