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 三菱自動車は今年10月中に、新たな品質管理システムを全面稼働させる。同社の顧客から、全国で850拠点超の販売店に寄せられる故障や不具合の情報を、三菱自動車の関係部門で迅速に共有・分析する。開発には15億円を投じ、システムは手作りで開発した。

 販売店では、システムの選択項目から故障や不具合の内容を選んで入力。重要と判断したものに関しては、直接その内容を書き込む。

 三菱自動車では、開発や調達、品質管理部門の担当者などが、販売店が入力した情報をデータベース化して、故障や不具合の情報を検索したり、傾向を分析したりする。報告件数や発生率が急に上昇したような場合には、警告を発する仕組みも取り入れた。

 三菱自動車の片山薫品質統括本部品質企画部上級エキスパートは、「統計化して分析できるので、これまでよりも短期間で異常を発見することが可能になった。より早く把握できれば、短期間で対策も打てるし、それだけ影響を少なくできる」という。

 従来も故障や不具合の情報を収集する仕組みはあったが、入力する人間によって同じ言葉でも指している内容が違うなど、統計的分析が難しかった。新システムでは、項目を選ばせることでこの問題を解決した。

 また販売店では、不具合の情報をシステムに入力すると同時に、故障や不具合の対応で発生するサービス料金を自動で見積もることができる。以前は、マニュアルなどを基に自分で計算する必要があった。

 三菱自動車は、2004年9月から開発に取り組み、06年1月から一部の販売店で利用を開始、全国に展開してきた。海外についても同様のシステムを導入する方針である。