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システム導入を指揮した経営統括部経営戦略部の長谷川尚之情報推進グループ長
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 健康医療機器を開発・販売するオムロンヘルスケア(京都市)は、4月をメドにグループ企業へ基幹システム「G-MAX」の導入を完了する。日本・中国、米国など全世界の拠点における販売実績や粗利といった状況を日次で把握できる。商品別の損益貸借表も月次で作れるようになる。

 オムロンヘルスケアは2003年7月にオムロンから分社した。分社化に伴い管理会計を導入するため、2003年9月から導入プロジェクトをスタート。オムロンヘルスケア本体と生産を担当するオムロン松坂、シンガポールの販売会社などへの導入をはじめとして、中国・大連にある量産工場などにも導入してきた。

 4月をメドに、2005年に買収し医療向けの販売を担うオムロンコーリンへの導入で一連のシステム導入が完了する。グループ全体に同じ基幹システムを導入することで、開発から生産、販売までの一連のプロセスでいくら費用が発生したのかグループ企業を横断して把握できるようになる。基幹システムは、JD Edwars EnterpriseOneを採用した。

 これらの情報を活用するのが約20人いる商品の統括責任者を務めるプロダクトマネジャーだ。国別の売り上げや粗利、経費などがこのシステムで把握できるようになる。開発から販売までの情報が容易につかめるため、「欧州向けに製造している血圧計」といった商品別で、利益がいくらで、マーケティングといった経費がどの程度かかっているのかが把握できるようになる。

 プロダクトマネジャーは、売り上げが不調で価格設定を見直す場合、収益にどの程度影響を与えるのかといったことを考える際にG-MAXの情報が判断材料となる。「これまでは各地域でシステムが異なるため、情報を収集するだけでも大変だった」とシステム導入を指揮した経営統括部経営戦略部の長谷川尚之情報推進グループ長は振り返る。

 一方、G-MAXであれば、気になる項目をクリックしていくだけでより詳細な情報にたどりつけるなど「直感的に操作できる」という。「システム導入が完了したので、来年度以降は活用法を考えていきたい」長谷川グループ長は意気込む。