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 ファミリーマートは2007年末までに、全6700店舗で「第3世代店舗システム」を導入する。通信コストを削減するほか、店舗の業務効率を向上させるのが狙い。7月1日に東京・豊島区にあるサンシャイン南店に導入。9月から本格的に全国に展開していく。

 光通信回線のBフレッツを採用して通信回線を広帯域化。売り上げデータや発注情報を本部とやり取りするためのストアコントローラを一新するほか、POS レジ端末やサービス端末「Famiポート」も刷新する。NTTデータとCRCソリューションが構築を担当する。310億円かけて、店舗システムのほか、会計システムなども刷新する予定だ。

 これまで各店舗には、店舗システム用や電子マネー用など3本以上のISDN回線を敷設。新サービスを開始しようとするたびに新たに回線を引く必要があった。これをBフレッツの100Mビット/秒の回線で一本化して高速化するとともに、新サービスの足かせにならないようにした。

 ストアコントローラについては従来、データベース・サーバーを店舗側に設置していたが、新システムは本部にデータベース・サーバーを置く。店舗端末には、本部から遠隔管理するためのエージェント・ソフトを導入。クライアント・ソフトの更新やセキュリティ対策を一括して実行できるようにした。

 さらにFamiポートを使って、ファミリーマートが設けたインターネット上のブログ・サイトを閲覧できるようにする。商品の評価を、ネットからも店舗からも閲覧して書き込めるようにする。POSレジはWindows XPベースに変更して処理性能やレシートの印刷性能を向上。レジの待ち時間を短縮し、回転率を上げる。