カジュアルウエアの専門店チェーンのポイントは2006年半ばまでに、会計、在庫管理、人事などの情報システムをSOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいて再構築する。バラバラだった店舗ごとの経費や売り上げなどのデータを集計・分析し、店舗の採算管理や商品展開に役立てる。
再構築の第一弾として、約300店舗のテナント料を管理する「デベロッパー家賃清算システム」を3月末までに稼働する。店舗マスターを作成し、AccessやExcel、Notesで作っていた店舗ごとのデータベースを統一、誰でもデータ入力できるようにする。これまでは、店舗ごとにテナント料など請求書の項目が異なり、ベテラン社員しか入力作業ができなかった。
デベロッパー家賃清算システムには、ウイングアーク テクノロジーズの帳票入力支援ソフト「StraForm-X」を採用した。インフラには日本IBMの「WebSphere Business Integration」を使っている。システム構築はテクノロジー・エイトが担当、データベースから必要な項目を引き出してWeb帳票を作成する方法を採用した。
今後は、売上高などを含めた店舗の経営情報をエリアマネジャごとに管理する仕組みを整え、採算性を店舗戦略に反映できるような機能を追加していく。再構築の投資額は6000万円を予定している。