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 東京工業大学は、今年4月から稼働しているスーパーコンピュータ「TSUBAME」を学術計算以外の分野にも適用する検討を始めた。具体的には、学籍管理など東工大学内の事務システムを搭載する検討をしている。このほか、シンクライアントとの組み合わせも考える。

 TSUBAMEは38.1テラFLOSPの性能を実現し、6月末にスパコン性能を集計しているTOP500の7位にランキングされたもの。導入プロジェクトを率いた東工大の松岡聡教授は、「TSUBAMEは、データセンターにコンピュータを集約するサーバー統合の極限事例だ。1万個ものコアを搭載しているが、このうち100個ぐらいのプロセサで学籍管理など学内の業務処理がまかなえるだろう。その際には仮想化技術の活用も考える」と語る。

 東工大がオープン系のシステムでスパコンを構築した背景には、「現実的なコストで性能競争に勝つ」(松岡教授)との判断がある。国立大学は独立行政法人となって、大学による予算管理がより厳しくなった。スパコンには、特定の研究者が使うイメージあったが、これを全学生に開放し、学内システムの搭載に取り組み、「スパコンへの投資対効果を最大化する」(松岡教授)。

 TSUBAMEは、サン・マイクロシステムズのサーバー「Sun Fire X4600」を、655台のクラスタ構成で動かす。米AMDのx64プロセサ「Opteron」を合計で1万480コア搭載する。ハードの購入費は24億円。果たしてスパコンを一般の業務にまで利用すべきなのか。東工大のプランは議論を呼びそうだ。