りそなホールディングスは7月18日、傘下のりそな銀行と近畿大阪銀行から、氏名や口座番号、預金残高などを含む顧客情報約17万5000件を紛失したと発表した。その大半の17万1612件は、りそな銀行から紛失している。一方、近畿大阪銀行からは3450件と少ないものの、印鑑届やカードローンの契約書類などが含まれる。
紛失は、同行が顧客情報を記載したマイクロフィルムを各店舗から集約する作業の過程で明らかになった。同行は、「店舗統廃合の際に誤って破棄した可能性が高く、外部に流出した可能性は低い」(りそなホールディングス広報)と説明する。万が一、外部の手にわたっても「マイクロフィルム形状なので、特殊な機械を使わなければ、内容を確認できない」(同)という。
去年6月にも、りそなホールディングスは傘下の銀行で約28万7000件の顧客情報を紛失している。同行は、マイクロフィルムなどに保存した個人情報の電子化などを徹底してきたが、再び顧客情報の紛失が明らかになった。
顧客情報の紛失を受けて同社は、コンプライアンス研修などを強化する方針である。