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 洗口液などを生産するサンスターは4月、営業や購買、情報システム部門と連携した改善活動「NPSS(ニュー・プロダクション・サプライ・システム)」を開始した。

 同社は2002年から、トヨタ生産方式に基づいたSPS(サンスター・プロダクション・システム)に取り組んでいる。SPSとは、豊田自動織機のOBである水越宏樹氏に指導を受け、トヨタ生産方式の考え方をサンスターに移植したもの。多頻度少量生産へ移行し、必要な時に必要な量だけを生産できる体制づくりを目指してきた。その結果、新製品の立ち上げにかかる日数が78日から33日へと半減したほか、完成品の在庫削減や、工程見直しによって年間1億4000万円分の人件費を削減するなどの成果が出ている。

 SPSは生産部門を中心とした取り組みだったが、新活動のNPSSでは、営業と購買、情報システム部門を加えることで全社で多頻度少量生産体制への移行を目指す。

 4月からは、情報システムの活用する範囲を拡大する。まず、販売部門と生産部門の在庫を一元管理できる統合業務システムを構築した。全社の在庫状況が把握できるようになることによって、予算と実績の差異などが分析できるようになる。2008年度までに、このシステムが管理する対象商品を増やす。

 加えて、これまで市販部門だけが販売計画を策定する際に活用している需要予測システムを、歯科医院向けの営業部門などにも横展開する。さらに、1回当たりの発注量やリードタイム短縮といった在庫削減に結びつくように、取引先との契約条件を見直す。こうして一連の取り組みによって、多頻度生産による効果の最大化を狙う。