戸田建設は経理業務の効率化と新会計制度への対応を図るため,経理システムを刷新し,4月19日に稼働させた。
同システムは,本社および全国12支店をカバーする基幹システム。支店単位に設置していた業務サーバーをデータセンターに集約したほか,単独で稼働していた伝票入力システム,原価管理システム,機材管理システムなどを統合した。
システム開発は,NECとNECソフトが担当。開発には,NECソフトが提供する建設業向けERPパッケージ「EXPLANNER」を採用した。同パッケージをカスタマイズすることで,パッケージを使わなかったときに比べて,開発期間を約20%短縮できたという。さらに,EAI(Enterprise Application Integration)ツールを活用し,複数の業務システムのデータやプロセスを連携させた。
新会計制度や日本版SOX法への対応としては,システムの処理記録や情報へのアクセス記録などのログ管理,アクセス制御などの機能を新たに追加。法制度に関連する各種設定は,パラメータの変更で対応できるようにした。さらに今回,利用者のユーザー認証にUSBキーを取り入れた。