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住友スリーエムが取引先工場に提供する機器類
住友スリーエムが取引先工場に提供する機器類
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 住友スリーエムは、2007年から数年をかけ、SCM(サプライチェーン管理)改革に実施する。同社が所有する工場2拠点、製造子会社4社、さらにその取引先の中小工場に実績管理用システムを導入する。07年中には、製造子会社の1社である岩手スリーエムの全製造ラインに導入を予定する。

 SCM改革の目玉は、取引先の中小工場に、実績データを入力させること。取引先での生産状況をほぼリアルタイムに把握し、異常が発生した際でもすばやく原因を究明できるようにする。取引先を巻き込んだ、生産プロセスのカイゼンも進めやすくなるという。手始めに今年5月、岩手スリーエムの取引先工場1社に導入を終えた。

 これまでも、住友スリーエムは、調達、生産、配送に関しては実績データを把握していた。しかし、「実績を紙で管理する企業が多く、サプライチェーンのなかで取引先工場の内部情報は不明だった。電子データとして情報を管理できるのは、当社の流通センターに納品された後だった」(情報システム本部の中村隆夫統轄部長)

 システムは東京本社のデータセンターに設置し、アプリケーションは住友スリーエムが販売する実行系SCMソフト「ハイジャンプ」を採用。Windows 2003 Serverが動作するIAサーバー上で稼働させる。インターネットVPNを通じて各工場や取引先に公開する。実績データを入力するために必要な、タッチパネル式のモニターや、半製品などに貼り付ける管理用バーコードのプリンタ、バーコード読み取り機などは、住友スリーエムが無償で提供する(写真)。