PR

 全国のケーブルテレビ局(CATV局)にインターネット接続サービスなどを提供するアットネットホームは、顧客契約管理システムを刷新し、9月1日から稼働させる。メール・サーバーの制限容量設定やオプションの選択可能数といったユーザーの契約ルールの判定を一元管理することで、CATV局ごとに作成していたルール判定プログラムの煩雑な管理を簡素化する。

 アットネットホームは全国約50社のCATV局向けに、インターネット接続サービスやIP電話サービスなどを提供している。各CATV局はサービス利用者と契約を結び、アットネットホームが提供するサービスを自社のサービスとしてカスタマイズして提供している。

 このため、ユーザーが利用できるメール・サーバーの容量や選択できるオプションの数、利用できるケーブル・モデムの種類など、各CATV局ごとに契約ルールが異なる。例えば、「A局のインターネット接続サービスでは、メール・サーバー容量が基本○Mバイトで、オプションで△Mバイトずつ追加できる。ケーブル・モデムは□社製の1製品だけ使用可能」。一方、「B局のサービスでは、メール・サーバー容量が基本△Mバイトだが、オプションで○Mバイトずつ追加できる。ケーブル・モデムは□社製、△△社製、××社製の3製品から選択可能」といった具合だ。アットネットホームはこの異なる契約条件すべてを管理し、条件に対応したサービスをユーザーに提供している。

 従来、「ユーザーがどのCATV局と契約しているか」「オプションの選択可能条件はどうになっているか」といった判定処理は、サービスを提供するプログラム内で実行し、条件に合ったサービスをユーザーごとにカスタマイズして提供していた。しかし、この方法では、CATV局が新たなサービスを追加したり、ルールを変更したりするたびに、プログラムのロジックを変更する必要があり、手間とコストが発生する問題があった。

 新システムでは、ユーザー契約条件などの判定処理を従来のプログラムから切り離し、CATV局ごとに異なる契約条件を一括管理するように変更した。このため、CATV局がサービス内容を変更しても、従来のようにサービス提供プログラムを修正する必要はなく、保守コストを低減できるという。

 ルール判定機能には、アイログの「ILOG JRules」を利用した。アットネットホームは今後、CATV局で提供する電話やテレビ・サービスの契約管理システムにも同システムを導入する方針だ。全サービスの契約条件のルール判定を一括管理することで、複数に分散しているシステムをまとめ、サーバーの台数削減といった保守体制のスリム化を目指す。