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写真1●パレットのバーコードを読み取っているところ
写真1●パレットのバーコードを読み取っているところ
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 小麦粉や食料品などを製造・販売する日本製粉は、製粉事業部門が利用する輸送用パレットをバーコードで一元管理する仕組みを導入した。パレットの紛失を抑止するのが狙いである。全国7カ所の製造工場でシステムを順次導入し、2007年3月に横展開を終えた。

 同社は、製粉部門や食品部門を含む全部門で約10万枚の輸送用パレットを利用している。その大半のパレットを利用する製粉部門では、故障や紛失で足りなくなった分を補充するため、毎年1万数千枚のパレットを追加購入していた。従来は1枚3000円程度の木製パレットを利用していたが、衛生面などを考慮して、1枚7000円程度のプラスチック製パレットに切り替えたのを機に、バーコードによる一元管理を開始した。紛失による被害が大きくなるのを避けるためである。

 従来は、商品を輸送するドライバーが目視でパレットの数を確認し、顧客先からパレットを回収していた。しかし、「目視で確認し、台帳に数を書き込む方式だと、必ず数え間違いが起きる。年間で集計すると無視できない誤差が生じていた」(日本製粉の簗嶋功 企画・業務本部 業務管理グループ次長)。これを04年5月から順次バーコード管理に切り替えたことで、05年と06年の追加購入は、1400~1500枚程度におさまった。パレットを貸し出す1500社近い顧客に、あらかじめシステムの導入を告知し、パレットの返却をお願いしておいた効果が大きかったと見られる。

 パレットには、7桁のコードを割り振ったバーコード・ラベルを張りつけた(写真1)。ドライバーは、商品を乗せたパレットを顧客先に置いて帰る際と、顧客からパレットを受け取って工場に戻した際に、パレットに張り付けたバーコード・ラベルを読み取る。ドライバーは1日に1回、リーダーに蓄えたバーコード情報をパソコンに取り込む。バーコード情報は、夜間バッチで収集し、自動集計後に顧客向けにパレットの貸出情報をメールで送信する仕組みである。

 バーコード・リーダーは、日栄インテックの「FFTA30」を採用。複数のバーコード・リーダーを実際にテストし、汚れたバーコード・ラベルでも正確に読み取れる点を評価して採用を決めた。システム構築費用は約650万円(サーバーの機器使用料は除く)。バーコード・リーダーが400万円(2万5000円×160台)。バーコードを付けたプラスチック製パレットは、合計6万4800枚導入した。システム開発はニッセイコムが担当した。