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 変成器や電源機器,インバータを製造・販売する田淵電機は,国内外のグループ企業5社,7拠点の基幹業務を共通化するERP(統合基幹業務システム)システムを構築し,生産・販売・物流管理などのデータをグループ全体で一元化する。2008年4月までに田淵電機の本社などで本番稼働を開始し,2008年度中にグループへの導入を完了する計画だ。

 新システムを導入するのは,田淵電機と田淵電子工業,タイ国田淵電機,香港田淵電機,上海田淵変圧器の5社。システム構築に当たっては,キュー・エー・ディー・ジャパン(QADジャパン)が提供するERP製品「QAD Enterprise Applications 2007」を採用した。タイ国田淵電機,田淵電子工業株が既に前バージョンのQAD製品を導入しており,そのノウハウを基に,グループ全体に展開する。

 田淵電機は今回の基幹システムの刷新により,拡大,多様化する顧客の需要に迅速に対応できる業務体制の構築を目指す。入出庫情報や在庫数量,材料単価といった各種業務データをリアルタイムに把握できるようにすることで,製品の納期短縮などを実現する狙いだ。また,グループの内部統制を強化することも,新システム導入の大きな目的の一つ。システム関連の文書の整備を推進するとともに,情報セキュリティの強化や財務関連データの信頼性向上を図る。

 田淵電機では従来,拠点ごとにシステムがバラバラだったので,物流データや財務関連データを手作業で再入力するといった非効率な作業が必要になっていた。グループで統一した新システムの導入により,こうした業務の大幅な効率化も見込む。システム導入によって業務の標準化が図れるため,拠点間での人材交流を積極的に行っていくことも視野に入れている。