PR

 三菱自動車工業は2007年3月末までに、東京本社のファイル・サーバーを愛知県岡崎工場のデータセンターに集約する。すでに同社は06年秋に、愛知、滋賀、京都、岡山の4拠点でファイル・サーバーを統合しており、東京本社を含めると5000人以上が利用することになる。統合したファイル・サーバーは約50台に達し、今後4年間で利用する分も合わせて容量は約8テラ・バイトに上る。

 同社の西川康弘 管理本部IT企画統括部エキスパートは、「手軽に導入できるため、以前は利用部門が独自にファイル・サーバーを導入することが多かったが、台数が増えるにつれ保守・運用コストが無視できない水準に達した」と話す。1カ月当たり数百万円かかっている保守・運用コストを、統合によって半減させることを目指す。

 ファイル・サーバーの統合コストは、ハードだけで数千万円(本誌推定)。複数拠点からWANを経由してファイル・サーバーにアクセスしても処理速度を遅くしないため、同社としては初めて、WAN高速化装置を採用した。

 頻繁にアクセスするファイルについては、各拠点に設置したWAN高速化装置にキャッシュさせることでWAN経由のデータのやり取りを減らし、ファイル・アクセスの遅延を防止する。WAN高速化装置は、米リバーベッドテクノロジー製品を、ファイル・サーバーにはEMCジャパン製品を採用。統合作業はエムコアが担当した。

 今後、北海道など約20拠点でも順次、ファイル・サーバーを統合していく。同社は部門や拠点単位に分散管理していたITインフラを整備するために、IT企画を担当する部門を設置。01年頃から、サーバーやストレージを統合してきた。