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 車載機器などの精密機器メーカーであるイリソ電子工業は、2009年3月までに、SAPジャパンのERP(統合基幹業務システム)であるSAP ERP 2005を、約20の国内外全拠点に導入する。新システムにより、製品納期の短縮やサプライチェーンの最適化を目指す。

 07年11月に、中国・上海の製造会社と販売会社で先行稼働。08年1月から順次、国内で利用を開始する。

 同社は、上海やフィリピンなど海外工場での生産が8割を占める。新システムによって、海外拠点と連携した在庫管理や生産管理を実施し、顧客ニーズに合わせた多品種少量生産の受注に対応する。既存システムは10年以上前に、拠点ごとや業務単位で導入したもので、リアルタイムでの連携が難しかった。

 導入するSAP ERP 2005のモジュールは、FI、CO、SD、PP、MM、WH、HRの合計7種類。三菱電機インフォメーションシステムズと上海菱威深信息技術有限公司(アイビジョン上海)が共同開発した、SAP ERP導入テンプレートのMELEBUS-mfg-Chinaを利用する。導入はアイビジョン上海が手掛け、プロジェクトには10億円弱を投資する。

 プロジェクトを開始したのは、2006年10月。全社的な業務改革を並行して進めるため、経営管理を担当する執行役員と経営情報システム構築担当の顧問を社外から迎え入れ、プロジェクトに当たらせている。

 同社の永田正 執行役員は、「目的は業務改革。現状をそのまま反映したAs Isモデルのシステムをつくるつもりはない」と話す。