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 Jリーグのサッカーチームの勝敗を予想するスポーツ振興くじ(toto)の販売システムが5月12日午前、アクセス集中によって利用しにくい状態となった。totoを扱うコンビニエンス・ストアのファミリーマートは12日の午前10時に店頭販売を中止している。購入しにくくなったのは、5月12日、同13日に実施する試合を予想する第277回のtotoである。

 totoでは、通常で賞金が最高3億円のくじ「BIG」で当選金の繰り越しが発生しており、最高で6億円の賞金が当たる状況となっていた。コンビニでは12日の午前11時30分、Webでは同日午後1時50分が販売の締め切り時刻。大量の駆け込み購入によってシステムに負荷がかかった。

 totoを運営する日本スポーツ振興センターは、「各販売チャネルとシステムをつなぐ接続ゲートウエイの処理がボトルネックとなりトラブルを起こした」(広報担当)と説明する。

 14日夕方にもトラブルが起きたが原因は別にあった。データベース・サーバーのCPU使用率が100%まで上昇し、処理に遅延が発生した。

 復旧作業はシステム開発・運用を担当する日本ユニシスが担当。「くじ結果提供」や「投票済みくじ照会」などに振り分けていたリソースを減らし、「くじ販売」の処理能力を向上させるチューニングをデータベース・サーバーに実施。さらに必要に応じてサーバーを追加する方針だ。

 5月16日に特約店とWebサイトからのtotoの販売自体は再開したが、コンビニエンス・ストアからの購入再開時期は未定である。