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 神奈川県の学習塾大手・中萬学院グループの伸学工房(横浜市)が、答案用紙をスキャニングしてその画像データを分割、それを在宅の採点者に送信して採点業務の時間短縮に結びつけるシステムを10月から導入している。

 伸学工房では毎年夏の終わりから翌年1月にかけて神奈川県内の中学生を対象にした「神奈川県全県模試」を行っている。この試験には400に上る学習塾の生徒と個人が参加し、受験者数は8000~1万2000人にもなる。これほどの規模になると採点には時間を要する。従来は採点スタッフを会議室に集めて手作業で行っていたため、およそ2週間かかっていた。新システムでは4日で生徒に返却できるという。

 10月に本格導入した新システムでは、答案用紙をコダック製のドキュメントスキャナーでスキャン。設問ごとに画像を分割し、全国にいる在宅の採点スタッフに画像データとして送る。受け取ったスタッフは、ウェブブラウザーを見ながら採点をする。

 答案を分割・採点することでスタッフは同じ質問ばかりを採点するのでスピードは上がる。さらに答案用紙の配送コストもかからない。試験から短時間のうちに答案を返却したほうが学習効果も高いという。

 こうした文書をスキャニングして分割し在宅作業者が処理するという仕組みは、クレジットカード会社のデータ入力業務などで導入されつつある。今後、受験者数の多い試験の採点でも普及しそうだ。