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森精機製作所の森雅彦社長
森精機製作所の森雅彦社長
 森精機製作所が、自社の工作機械を購入した大手顧客の工場に社員を常駐させる取り組みを広げようとしている。専門部署であるレジデントエンジニアリング課を設立したのは今年3月。現在11人の社員が大手メーカー7社に出向している。ほかにも10人ほどが社内で訓練をするなど準備中。出向した社員は、1~2年でほかの社員と交代して同社に戻る。長期にわたり重要顧客との関係を深化させる取り組みだ。

 森雅彦社長は、「コンピュータ業界でSE(システムエンジニア)がシステムのインプリメンテーションのために顧客企業に常駐するやり方を参考にしている。社員を社内で4~5年かけて鍛えて、さらにお客さんの工場でも鍛えてもらってというようなサイクルを作りたい」とその狙いを話す。

 同課の社員は、機械を納品したその日から使えるように動かし方を熟知しているだけでなく、顧客工場で工程設計を助けるなど生産現場の改善指南役としての役割も担っている。森精機は、出向する社員を通じて顧客企業の悩みを知り、製品開発にフィードバックもできる。こうした引き合いは多く、今後5年以内に40人まで増やしていく予定だ。