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写真1●livedoorレンタルサーバーのWebページ
写真1●livedoorレンタルサーバーのWebページ

 ライブドアは2006年11月,中小企業向けのホスティング・サービス「livedoor レンタルサーバ」(http://dongri.jp)を開始した(写真1)。このサービスでは,米SWsoft社が開発した仮想化ソフト「Virtuozzo」を採用している。1台のサーバー・マシンに仮想的に複数のサーバーを稼働させる「VPS」(Virtual Private Server)の形態だ。

 同社が仮想化ソフトの評価を開始したのは,2005年11月。その後2006年3月に3製品に絞ったテストを開始。2006年7月からVirtuozzoを用いたシステムの構築を始めた。


CPU負荷もユーザーごと

 VPS方式のホスティング・サービスでは1台のサーバー・マシン上で複数の顧客がハードウエアを共用する。この場合に問題になるのが,資源を使い切ってしまうことだ。例えば,あるユーザーがメール攻撃を受けると,システム上で動作するそのユーザーのメール・フィルタリング・ソフトがCPUの能力を100%使い切ってしまう。

 これまではライブドアのオペレータが,その都度メールの発信元を遮断していた。この方法だと,即時性に乏しく,攻撃を受けたユーザーはもちろん,同じサーバーを共用している別のユーザーも巻き添えを食ってしまう。

 一方,Virtuozzoを使うと,各VPSごとにCPUを含めたハードウエア資源を割り当られるため,攻撃を受けたユーザーだけに被害をとどめることができるというわけだ。

ドライバとサイズが重要

 もっとも,Virtuozzoに限らず,「どの仮想化ソフトであっても,機能はあまり変わらない」(ライブドア執行役員ネットワーク事業部技術担当の伊勢幸一氏)という。いずれも,物理CPUとメモリーを分割して管理でき,個々のVPSの資源を動的に配分できる。

 しかしながら,多くの仮想化ソフトは,ハードウエアへの対応に問題があるという。「1Uサーバーは世代交代が早いので,ネットワーク,I/Oといった基本部分のドライバがVPS側に備わっていないことが多い」(伊勢氏)。その点,Virtuozzoは,候補として選ばれた仮想化ソフトの中で最もハードウエア対応が充実していたという。

 Virtuozzoに対してはこのほか,「安定稼働する,パッチを含めてサイズが小さいためディスク容量を必要としない」(同氏)という点も評価した。