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 関西地区を地盤とするスーパーのイズミヤは、2007年度(2008年2月期)中にも本部バイヤーの情報活用体制を強化する。売上高や在庫量などをスピードメーターのような絵で表現。メーターの目盛りを操作するだけで、様々なパターンを仮説検証できるもの。視覚的に分かりやすく分析できることで、情報活用が苦手なバイヤーも活用を進められる体制づくりを目指す。採用したのは、日本ビジネスオブジェクツ(東京・渋谷)製のCrystal Xcelsius(クリスタル・エクセルシアス)。

 これまでもイズミヤは、バイヤーの情報活用に力を入れてきた。バイヤーは、毎週月曜日の朝9時から行われる会議のために資料を作ることが課題だった。会議用の資料とは、バイヤーがそれぞれ担当する商品における、先週の売り上げといった過去の情報や月間の売り上げや在庫量の予測といったものである。月の半ばになると、過去2週間の売り上げから月末の数字を予測するといった資料を作成している。

 すでに2003年にBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールを導入していたが、従来のシステムは、同時に検索できる人数が限られていた。情報技術部の上山善弘氏は「6時ごろから出勤して情報分析をしていたバイヤーもいた」というほどバイヤーにとって大きな負担となっていた。また、定形外の情報を収集するには、情報技術部に依頼して3日以上かかるなど機動力に欠けていた。

 BIツールの活用を軌道に乗せるための講習会なども実施してきたが、200人にいるバイヤー間でBIを活用するレベルに差が生じてきたという。活用意欲が低いバイヤーの中には、電卓と表計算ソフトを駆使して今後の予測をするといった従来のやり方に固執しているベテランも少なくなかった。上山氏によると「経験と勘でやっているといわれていたベテランの判断材料は、BIで取れる数字と変わらないものだった」と話す。BIツールを活用しない人がいるのはシステムへの抵抗感を取り除けていないからだと上山氏らは判断した。

 そこで今回新しく導入するシステムは、これまで表計算ソフトでやっていた一連の操作をスピードメーターのような目盛りをいじるだけで月末の予測ができるようにした。売上高の目盛りを増やすと、仕入れ量も連動して増えるといったようにインターフェースを容易にすることで抵抗感をなくす工夫をしている。こうした仕組みを導入することで、情報活用を進めていきたい考えだ。