分譲マンションや土地,戸建など不動産情報を提供する東京カンテイは,内部統制を目的に情報システム部門の案件管理システムを刷新した。オラクルが提供するSaaS(Software as a Service)「Oracle Siebel CRM On Demand」を利用している。導入期間は2日。
同社は,金融機関との情報取引が多数あるが,金融機関のシステムと直接ネットワークで結ぶ条件として,セキュリティ強化と内部統制への対応が求められていた。自社開発した既存の作業管理システムでは,作業の詳細や経費の内訳が分かりにくく,リスク管理が困難だったため,新システムの導入に踏み切った。
新システムでは,Oracle Siebel CRM On Demandの機能を一部変更して利用している。情報システム部門とその責任者向けには,開発案件のリアルタイムな検索,承認,進捗管理,リスク管理の機能を提供する。経営者向けには,開発費用や保守,維持などの経費の分析と報告の機能を提供する。
当面は,システム部門の約10人が主に利用する。今後は各営業担当者からの問題発生報告での利用も検討中で,ユーザー数は順次拡大していく予定。