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 キー・ポイントはリッチクライアント技術「Adobe AIR(Adobe Integrated Runtime)」を使ったファイル保管システムを開発。2007年11月,一般向けのサービス「Web私書箱」として提供開始した。ローカルPCにあるファイルを,SSLで暗号化した上でキー・ポイントが運用するネット上のサーバーにアップロードしたりダウンロードしたりする仕組み。例えば,オフィスで作成したファイルを遠隔地で編集するような使い方が可能だ。

 AIRは,ブラウザの代わりに利用できるクライアント上のWebアプリケーション実行環境で,HTMLやJavaScript,ActionScriptなどを動作・表示できる。WebシステムでC/Sシステムと同等の使い勝手を実現できるのが特徴である。同社はもともとブラウザ上で利用する同様のサービス「WebFile」を提供しているが,操作が煩雑で「もっと使い勝手を良くしてほしいとの問い合わせをユーザーから受けていた」(キー・ポイント 代表取締役 上辻敏之氏)。AIRを利用することで,ファイルをドラッグ&ドロップで操作できるようになった。サーバー側のシステム(PHP,MySQL)はWebFileのものを流用している。

 また,クライアントPC上にC#で開発したアプリケーションを追加でインストールしておけば,ダウンロードしたファイルをクライアントPC上に保存できないようにすることも可能。クライアントPC上にファイルを保存しようとしたり,操作が異常終了したりした際は,ローカルにあるTempファイルを削除する。「ファイルはサーバー上に保存させる。会社のファイルを自宅のPCに保存させないといった使い方ができるので,情報漏洩対策になる」(上辻氏)。

 2008年1月時点で「Web私書箱」は無償で利用可能だが,AIRはベータ版を使う。開発元のアドビシステムズから製品版がまだリリースされていないためだ。