運送業や倉庫業を手掛ける鈴与は2007年12月,「CO2排出量算定シミュレーションシステム」を導入した。これは,荷物の輸送によって発生する二酸化炭素(CO2)の排出量を,荷物の重量や輸送距離などから算出し,顧客に報告するためのシステム。現在施行されている改正省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)によって,CO2の排出量を報告する義務のある企業へ数値を提供する際に利用する。船舶や鉄道など,トラックを利用した場合と比較してCO2削減が期待できる輸送方法を選択した場合に,どれだけCO2が削減できるかの試算にも利用できる。
排出量の算出に必要な情報は,鈴与が持つ在庫管理システムから取得している。システム構築には,富士通のパッケージ・ソフト「LOMOS/EC」を利用した。