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開発責任者である本田技術研究所基礎技術研究センターの大津明彦主任研究員と勤務中のアシモ
開発責任者である本田技術研究所基礎技術研究センターの大津明彦主任研究員と勤務中のアシモ

 こうした業務をこなせるようになったのは、身体的(ハードウエア)と知能的(ソフトウエア)の2領域で進歩したからだ。身体的な進歩としては、腰に電極を取り付け、バッテリー残量が少なくなると充電台に自ら出向けるようになった。これまでバッテリーは箱状になっており、取り出して交換する必要があったが、アシモが自分で充電できるようにした。また、バッテリーの残量や現在地などを無線LANを介してアシモ同士がやりとりする。協調作業はこうしたアシモの成長によって可能になった。

 もう1つの知能的な進歩は、自律的に動けるための取り組みだ。自律的に動くためには、自らの進路に人など障害物があっても考えて解決できるようにしなければならない。今回の進歩では、障害物を見つけると避けられるようになった。自ら歩こうとする進路に人を検知すると、人の進路を予測して経路を変える。進路を変えても通れないと判断した場合には、道を譲るポーズを取って「お先にどうぞ」と話せるようになった。大津主任研究員は、「いつの日か一家に1台ロボットが来るだろう。家族の一員として役に立てる存在になって欲しい」と意気込む。