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ブログウォッチャーが運営するSNS「Shooti Town(シューティタウン)」
ブログウォッチャーが運営するSNS「Shooti Town(シューティタウン)」
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 リクルートが資本金の79%を出資するブログウォッチャー(東京・中央区)は3月から同社のSNS会員を対象に、ワン・ツー・ワン型の広告配信を試験的に開始する。同社はこの仕組みを「プロファイルパスポート」と呼んでいる。

 ワン・ツー・ワンの情報分析に使うデータは、同時に開設するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「Shooti Town(シューティタウン)」上の行動履歴が主体。このほか、ブログを書いているユーザーは、どこでブログを書いているのか申告しておけば、そちらでの書き込みなども分析の対象にできる。

 例えば、SNS内やブログで、沖縄料理の感想を多く書いているユーザーがいるとしよう。同社では、こうした書き込みをテキストマイニング技術を用いて、沖縄料理の料理名などを抽出する。さらには、アクセスポイントの履歴を調べたり、SNS内でクイズに答えてもらってその回答を参考にするなどして、し好を推測し、「東京で沖縄料理のゴーヤチャンブルを食べることが多い」といった分析を行う。

 そうすると、リクルートが手掛ける飲食店情報誌「ホットペッパー」から、該当するメニューを持った店舗を探し出して、SNSのログイン時にトップページに広告を表示したりするというものだ。同社は、今回の仕組みが軌道に乗れば、ネット上での広告料金の単価引き上げにつながると期待している。

 このサービスの核になるテキストマイニング技術は、経済産業省が取り組む「情報大航海プロジェクト」の一環として支援を受けて開発したもの。同プロジェクトは、次世代検索・解析技術を開発し先進事例を作るもので、ブログウォッチャーは将来的には2つの技術を研究成果として無償公開する予定だという。同社の羽野仁彦社長は「これまでのEC(電子商取引)サイトのワン・ツー・ワンは、自社での購入履歴しか分析データがなかった。この仕組みを活用すればより効果的な広告配信が可能」と見込んでいる。

 広告は、当面は飲食店情報だけで実験を進めるが、2008年中にも映画館情報や人材派遣広告などにも対象を広げる考えだ。また、占いやECサイトなどと連携していくことで、利用者のし好に関する情報収集をより強化する予定だという。