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 関西を中心に家電量販店「Joshin」などを展開する上新電機は、今年秋にも基幹システム「J-CAV(ジョーシン・クリエイテッド・バリュー)」を刷新する。データベースなどハードウエアを更新するとともに、分析で使用するBI(ビジネス・インテリジェンス)ソフトもバージョンアップする。

 基幹システムには全店舗のPOSレジから吸い上げた売り上げや在庫などの情報が蓄積されている。上新電機は6年前に基幹システムを刷新し、これらの情報を分析できるようにBIソフトを導入していた。当時、同時に利用できる最大ユーザー数を60人で設計していたが、月曜日の朝などアクセスが集中する時間帯では能力が限界に達していた。BIソフトは日本ビジネスオブジェクツ(東京・渋谷区)の「BusinessObjects XI」にバージョンアップする。

 基幹システムの能力が限界に達したのは、この6年間で活用が進んできた証拠でもある。現在、仕入れを担う商品部や営業部門のほか、人事など全部門でJ-CAVを活用している。

 様々な現場で活用するように、前回の基幹システム導入後、教育研修に力を入れてきたことが背景にある。売れ筋商品の上位10位を抽出する機能など、最低限必要な操作6項目を習得するための講習会を開くとともに、マニュアルを作り本部の全社員に配布した。また、表計算ソフトの操作などで一定のスキルを持つ社員を“伝道師”として選抜。彼らを対象に研修会を開くなどして、各部署で活用を進めるように促した。

 「半日かかっていた情報入手が、10分間で取り出せるようになるといった便利さを実感してもらうことで徐々に浸透し始めた」。情報システム部の田中秀和主任はこう話す。現在でも人事異動時期に合わせ、2週間かけて講習会を実施している。

 情報を活用することによって、最も販売数量が見込める週末に、的確に売れ筋商品を店頭に並べられるようになった。具体的には、商品部が木曜日と金曜日の午前中までの売れ行きや物流センターにある在庫量を見ながら売れ筋商品を追加発注し、土曜日にはすべて店頭に並べられるようにした。リアルタイムに売り上げ情報を分析できる環境と物流網の見直しによる成果だ。基幹システムの刷新によって、J-CAVの活用をさらに進める考えだ。

■変更履歴
タイトルで「来春基幹システム刷新、…」としていましたが、「今年秋基幹システム刷新、…」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/03/31 14:00]