PR

 アサヒビールが外部機関を通じて3年前から毎年実施している全社員向けの「企業風土診断」の2007年の調査結果が明らかになった。2006年と2007年では社員の気持ちに前向きな変化があったことが分かった。社員個人の「活性度」の全社平均では「モチベーション」の項目が上がり、逆に「ストレス」の項目が減少した。それだけ社員が伸び伸びと仕事に打ち込めるようになったと判断できる。

 今回の調査結果には、2006年から2007年にかけて実施した「所属長研修」の成果が表れたと同社は考えている。これは部長クラスを対象とし、部下とのコミュニケーションを改善することを図った研修。平均10人前後の部下を持つ約150人の所属長がコーチングのスキルを学んだり、メンタルヘルスへの理解を深めてきた。

 企業の風土改革には、所属長を重点的に鍛える必要があるという認識で同社はこの研修を実施してきた。実際に、人事異動で所属長が代わった部署では企業風土診断の結果が変わる傾向があることからも、所属長の影響力がいかに大きいかが見て取れるという。

 所属長研修のカリキュラムは、部下へのキャリア開発のアドバイス場面を学ぶなど、実践的な内容になっている。部下を育てるのが所属長の役目であることを繰り返し訴え、「部下育成の大切さを所属長の腹に落とし込む」(大野光男・人事部エグゼクティブプロデューサー)。様々な部署から集まった所属長同士が研修の場で部下への接し方について意見交換できることから、受講した所属長からも有意義な時間を過ごせると好評だったという。