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 中国・四川大震災の発生を機に、地震など災害時の危機管理に対する関心が高まっている。企業活動への影響を最小限に食い止めるには、速やかな情報収集と適切な初動対応が欠かせない。

 森ビル(東京・港区)は2008年4月から、同社が保有・管理する「六本木ヒルズ」などオフィスビル・マンション約120棟の災害対策のために、独自開発した「災害ポータル」を活用している。2006年に導入した「震災ポータル」を刷新し、地震(震度5弱以上)に加えて、風水害、テロなど同時性・多発性がある大規模災害発生時の情報共有のために幅広く使えるようにした。

 災害発生時に各ビルで「ガス漏れ」「漏水」「エレベーターの閉じ込め」といった被災状況を入力する。ビル管理担当者や清掃担当者など、ビルで勤務する協力会社を含めた1000人以上の安否情報も管理する。

 入力した被災状況やビル周辺の気象情報、ビルに設置したウェブカメラの映像などは、ポータルで一覧できる。災害時に設置する「対策本部」にいる社員や災害時に在宅中の社員が被災状況を把握し、復旧に向けた初動対応を決めるのに役立てる。森ビルが管理する建物の多くは東京都港区内に集中しており、全社員約1200人のうち約200人を初動対応のため同区内の社宅に在住させている。従来の仕組みではファクシミリや電話による連絡が多く、全社的な状況把握に手間取る可能性があった。

森ビルが開発した「災害ポータル」の画面。大規模災害時の状況把握に活用する   森ビルが開発した「災害ポータル」の画面。大規模災害時の状況把握に活用する
森ビルが開発した「災害ポータル」の画面。大規模災害時の状況把握に活用する
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