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 セレクトショップ「LAPAX」など、かばんや服飾雑貨の専門店を全国に484店舗展開し、かばん・袋物小売業トップの東京デリカはこのほど、販売・在庫管理、会計、給与管理などの基幹システムを全面刷新した。店舗と本部でやり取りする伝票を削減し、年間1000万円以上の経費削減を実現するほか、本部経理担当者の作業を約700時間削減する見込みだ。開発費用は、ハード、ソフト、ネットワークを含めて1億2000万円。

 システムは主にパッケージ・ソフトとWindowsサーバーで構築。販売・在庫管理はアイティフォーの「RITS」、会計と給与管理はオービックビジネスコンサルタント(OBC)の「勘定奉行」と「給与奉行」、勤怠管理はソルクシーズの「勤労の獅子」を採用した。パッケージに含まれていなかった、大手ショッピングセンターに対するテナント料の精算やカード会社への売掛金を処理するための機能は独自開発して補った。全体のインテグレーション作業は主にアイティフォーが担当した。

 新システムでは、アクセサリーや雑貨などバーコードがついていない商品の販売データ、勤怠管理データ、小口経費データなどを、店舗にあるPOSレジで店員が直接入力する機能を追加した。これにより、店舗と本部間の伝票の輸送コストを大幅に削減する。これまでは、上記データに関しては店舗で伝票を書き起こし、本部に郵送して本部の経理担当者が入力していた。送料だけで年間1000万円近くかかっていたほか、部分的に外部に委託していたデータ入力作業費も年間500万円ほどかかっていた。

 旧システムは20年以上前に構築したもの。IBM製オフコンの「AS/400」上に独自開発のアプリケーションを動作させていた。20年間追加開発を繰り返していたため保守性が悪化していた。仕様書も完全に残っていなかったため、「会計処理の正しさを証明しづらく、日本版SOX法を順守する観点からも問題があったので、この機会に刷新することに決めた」とシステムを担当する山田陽常務は説明する。

 刷新プロジェクトは2007年6月から開始。08年1月に給与管理システムを稼働させ、4月にそのほかの全システムを稼働させた。5月までは旧システムと並行稼働させ、旧システムで08年3月期の決算処理を実施した。決算後、5月末に旧システムのデータを新システムに移行させ、本格稼働に至った。