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女性専用の料理教室を運営するABC Cooking Studio(東京・千代田)が躍進中だ。創業から20年、家庭料理の初心者に絞って生徒を集め、会員数は20万人を超えた。女性が集まる教室は厨房というより自分で作って食べるレストランの雰囲気が漂う。店舗の拡大に併せて生徒を講師やスタッフに採用し、顧客の声を「社内」から収集。ガラス張りの教室だけではなく、経営も職場も透明化して社員を公平に処遇する。

 商売のイロハといえば、店舗に「人気」を演出することである。その点において、女性専用の料理教室を全国で102カ所運営するABC Cooking Studio(ABCクッキングスタジオ、以下ABC)はズバ抜けている。教室の前を通りがかると、料理に関心がない人でも思わず足を止め、女性たちが中で何をしているのかを見てみたくなる。

 通路側の壁面が全面ガラス張りになっているABCの教室は周囲から中が丸見えだ。教室の中ではエプロン姿の女性たちが楽しげに家庭料理やパン、ケーキを作っている。料理をおいしそうに食べている女性もいる。誰しも「教室の中は何だか楽しそうだ」と思わずにはいられない。同世代の女性なら、なおさらだろう。ガラス張りの教室が、女性に対する一番の告知媒体になっている。

●ABC Cooking Studioの会社概要
●ABC Cooking Studioの会社概要

 生徒の多くは20~30代の女性である。多くの企業にとって魅力ある「F1層(20~34歳の女性)」の女性たちが和気あいあいと時間を過ごす施設を世間は放っておかない。その証拠にABCは全国の商業施設やショッピングモールから引っ張りだこだ。東京ミッドタウンに、ららぽーと、イオンモールなど、首都圏や地方にある話題のスポットの一等地にABCは誘致されている。ガラス張りの教室には主婦やOLが入れ替わり立ち替わり押し寄せる。商業施設にとっては集客の目玉にもってこいのテナントだ。加えて食品メーカーからは、ABCの社員が自ら描くイラスト入りのレシピ開発や試供品の配布でタイアップ案件が多数舞い込む。

東京・丸の内で働くOLが会社の帰りでも気軽に立ち寄れるABC Cooking Studioの「丸の内スタジオ」。ガラス張りの料理教室の前を通りがかる人も思わず立ち止まって、ガラス越しに中をのぞいてみたくなる
東京・丸の内で働くOLが会社の帰りでも気軽に立ち寄れるABC Cooking Studioの「丸の内スタジオ」。ガラス張りの料理教室の前を通りがかる人も思わず立ち止まって、ガラス越しに中をのぞいてみたくなる
写真撮影:北山宏一(上)