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 明治大学は学生や教職員向けに,容量が212Tバイトの統合ストレージ・システムを稼働させた。従来は,学生や教職員が利用しているPCや,研究室や部署で管理しているファイル・サーバーなどで個別にデータを管理しており,セキュリティ面や運用管理面で課題があった。その課題を解決するため,大容量のファイル・サーバーとして導入した。

 新しいストレージ・システムは,神奈川県や東京都にある三つのキャンパスから利用できる。データの統合管理だけでなく,USBメモリーなどの記憶媒体ではやり取りできない大容量のデータを,ユーザー間でやり取りするのにも利用する。

 ストレージ・システムに搭載されているハードディスクを冗長化するため,パリティを2重化する「RAID6」を採用。ハードディスクが2台同時に故障しても稼働できるようにした。またOSとして採用したWindows Server 2003が備える共有フォルダのシャドウコピー機能を使って,ネットワーク共有されたファイルやフォルダのコピーを定期的に取得して,データの保全性を高める工夫を凝らした。

 ストレージ・システムの構築は富士通が担当した。データを富士通のストレージ製品「ETERNUS 4000」で管理する。アクセス権限などの管理のため,富士通の大学向け統合アカウント管理用ソフト「Campusmate/ICAssist ユーザーマネージャ」も導入した。