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 食品トレー製造大手のエフピコは販売データ分析システムを2008年4月に刷新して以来、1年間で1億件以上にも上る販売データから必要な情報を短時間で抽出し、多角的に分析できる環境を整備している。顧客である流通業者などに対する販促活動や新製品開発に役立てる狙いだ。

 同社は以前から、基幹システムで管理する販売データを抽出し、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールで分析できる体制を整備していた。ただし、従来の体制はレスポンスに課題を抱えていた。「過去2~3年分の販売データをさかのぼって抽出しようとすると、1カ月もの期間を要してしまう状態だった」と情報システム部ITソリューション課の橋本祐希マネージャーは打ち明ける。

 そこで新システムでは、レスポンスの大幅な改善に努めた。「それまで抽出に5分ほどかかっていたデータであれば、数秒間で抽出できるようにした」(橋本マネージャー)。前日夜に締めた数年分の販売データを、翌朝には分析できるようになったという。

 使い勝手も改良した。商品カテゴリー別や地域別などのセグメント情報を、柔軟に、しかも短時間で抽出できるようにした。これにより、マーケティング部門が日次や地域ごとの販売データを確認しながら、機動的に販売施策を修正するといった対策が以前よりも格段に取りやすくなった。

 マーケティング部門や新製品開発の担当部門も新システムを積極的に活用しているという。「現場からもこれまで気づきにくかった視点でマーケティング戦略を練られるようになったなど、好意的な反応を得ている」(橋本マネージャー)。新たな視点で練り上げた販売促進策や新製品によって、収益拡大につなげたいと考えている。