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画面●「でんぽっぽ」の申し込み画面の例
画面●「でんぽっぽ」の申し込み画面の例
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 KDDIの子会社であるKDDIエボルバは、インターネットで受け付ける国内電報サービスを7月に開始。ここまで順調に顧客を増やしてきた。サービス提供に当たっては、顧客が電報を申し込むためのポータルサイト「でんぽっぽ」、電報の受注から請求業務を一元管理する「でんぽっぽ受注システム」を新たに構築した。開発言語はPHP。システム構築を担当したアローズ・システムズは、PHPのフレームワーク「Zend Framework」を活用し、約半年という短期開発を乗り切った。

 現在、国内の電報市場は実質的にNTTの独占状態。ただし、NTTが電報受け付けに使っている電話番号「115」を他事業者にも開放する議論を総務省が進めるなど、新たなビジネスチャンスもある。NTTを追撃すべく、「インターネットから申し込める電報のデザインや顧客の操作性にはこだわった」。KDDIエボルバ 事業開発室の中村真二 室長は、でんぽっぽの特徴をこう説明する。例えば、利用できるフォントの色は25色以上、サイズは3種類を用意。字体は明朝とゴシックが使える(画面)。

 電報の配送業務については日本通運と提携している。顧客が入力した情報に基づき、KDDIエボルバが電報の画像データおよび送り状を作成。日本通運の配送拠点でこれらのデータを印刷し、配送先に電報を届ける。日比谷花壇と提携しているので、花束などを電報と同時配送することも可能だ。

 KDDIエボルバがアローズ・システムズにシステム構築を依頼したのは2008年の2月。「PHPでの開発経験は豊富だったが、7月にカットオーバーという短期開発だったので、フレームワークの力を借りた」。アローズ・システムズ Webインテグレーション1部の藤田純一 部長はフレームワークの採用理由をこう話す。10名程度のエンジニアが、PHPのフレームワーク「Zend Framework」と統合開発環境「Zend Studio」を使い、開発を進めた。

 Zend Frameworkは、セッション管理や値チェックといったプログラム部品を用意している。これらを活用することで、開発期間は使わなかった場合の半分程度に短縮できたという。もう一つ、「フレームワークの利用によりコーディング規約が統一され、プログラムの開発と改善の作業をうまく回すことができた」と、アローズ・システムズの藤田部長はメリットを挙げる。開発中は、画面のデザインや遷移などについて、毎日のように改善提案が寄せられた。コーディング規約が統一されていたことで、その画面を開発した当人でなくても、改善が容易に行えたという。