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 富士ゼロックスは神奈川県・海老名事業所に,画像処理によって車両の進入を検知する車両入退管理システム「車両検知モニタリングシステム」を導入した。2008年4月から導入を開始し,10月から本格稼働を開始した。システム構築はNECが担当した。

 同社海老名事業所には,1日に300~400台の車両が出入りするゲートがある。このゲートでは従来,入退場する来訪者の記録や確認で警備室前に車両の行列ができたり,大型車両が停車することで警備室から入退場する車両や人を確認できなくなったりするなどの課題があった。新システムでは,画像処理技術を用いて人や車両の入退場を検知することで,警備室における車両入退場の管理業務を効率化する。

 具体的には,カメラに映った移動体を画像処理エンジンによって認識することで,進入してきた物体が車両か人かを自動的に判断し,その結果に応じて,警告音や警告メッセージを発する。警告音を発生する条件は,任意に設定できる。例えば,「入場車線に車両が停車しており,かつ退場車線に車両か人が進入するとき」といった条件を決めて,特定の警告音を発することが可能だ。

 カメラに映った映像や画像処理による検知情報は,パソコンの管理画面でモニタリングできる。入退場する車両や人の情報管理には,ICカードを使った認証システムを採用している。