家具やインテリア,衣服などを店舗販売するローラ アシュレイ ジャパンは,スタッフの効果的な配置を支援する勤務表作成システムを導入した。2008年7月に関西地区の4店舗で稼働させ,今後,全国の主要20店舗に順次導入する計画である。
新システムは,ウィンワークスの人材配置パッケージ・ソフト「WINWORKS One」をカスタマイズしたもの。社員やパートなど雇用形態,月当たりの就業時間の上限,スタッフのスキルや希望休暇といったさまざまな条件を制約として入力すると,すべてを満たす最適な勤務表を自動生成する。最適解の演算処理には,同パッケージに組み込まれたアイログ製のコンポーネント「ILOG CPLEX」を用いる。OSにはWindows Server 2003,RDBMSにはSQL Server 2005を採用した。
スタッフに関する条件だけでなく,外部の制約も条件として加える機能も備えた。例えばセールや棚卸しなど特別なイベントや業務に対応するため,イベント時のシフト体制をあらかじめルールとして設定できる。過去の来店客データと連動させて,過不足のない人員数を算出する機能も備えた。
新システムの導入により,人員配置時間(接客時間)が導入後2カ月間で約10%改善したほか,勤務表の作成時間も従来の約4分の1に短縮したという。今後は,SQL Serverに格納した就業データと勤怠・給与管理システムを連携させる予定である。