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IP電話とプレゼンスを連携

 IP電話は本社に340台導入し,ボイス・メール機能を持たせた。

 IP電話システムはシスコシステムズの製品を使う。「複数のメーカーのシステムを検討したが,OCSとの連携や相性を重視した結果,シスコの製品が最も組み合わせやすかった」(井坂次長)からだ。IP電話の呼制御サーバーは,「Cisco Unified Communications Manager」(CUCM)を,IP電話機は「Cisco Unified IP Phone 7961」を採用している。

 業務アプリケーションやメール・サーバーなどはデータ・センターに置くが,OCSやCUCMなどのプレゼンス/IP電話関連のサーバー群は本社に設置する(図2)。電話は停止すると業務への影響が深刻である。そのため,信頼性にも十分配慮した。ネットワーク機器は各フロアに設置したエッジのスイッチ以外,すべてアクティブ-アクティブの構成で2重化し,冗長性を確保している。

図2●エスエス製薬の社内ネットワーク<br>新本社への移転に併せて本社にIP電話とプレゼンス・システムを,千葉県成田市にあるライフサイエンスインスティチュートにプレゼンス・システムを導入した。
図2●エスエス製薬の社内ネットワーク
新本社への移転に併せて本社にIP電話とプレゼンス・システムを,千葉県成田市にあるライフサイエンスインスティチュートにプレゼンス・システムを導入した。
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 OCSとCUCMを連携させるために「Cisco Unified Presence Server」も導入した。これはOCSとCUCM間でSIPのプレゼンス情報などをやり取りするためのゲートウエイ機器である。OCSとCUCMを連携させることで,IP電話で通話中の場合は,Office Communicatorのプレゼンスのステータスを自動的に「通話中」に変えられる。

 さらに,OCSとCUCMを連携させることで,「クリック・トゥ・ダイヤル」を実現した。利用しているメール・クライアント「Outlook」の電話帳に登録されている電話番号であれば,右クリックだけでパソコンからIP電話の発信操作ができる(図3)。もちろん,パソコンから電話番号を入力したり,コピー&ペーストすることでも発信可能だ。

図3●マイクロソフト製品とシスコシステムズのIP電話機を連携させた<br>OutlookなどOffice製品からの電話発信を実現している。IP電話やプレゼンスのプロトコルにはSIP(session initiation protocol)を使う。
図3●マイクロソフト製品とシスコシステムズのIP電話機を連携させた
OutlookなどOffice製品からの電話発信を実現している。IP電話やプレゼンスのプロトコルにはSIP(session initiation protocol)を使う。
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 このように,エスエス製薬ではプレゼンスを中核としながら電話やメール,IM,ボイス・メールといった性質の異なる複数のコミュニケーション・ツールを用意する。