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性質の異なるツールを使い分ける

 これらは手段という点では音声を使う電話/ボイス・メールと,文字を使うメール/IMに分類できる。さらに,リアルタイムでコミュニケーションをする電話と,非リアルタイムのメール/ボイス・メール,両方の使い方ができるIMに分けられる。そして,それぞれ一長一短がある。

 この環境の下,社員は常に最適な手段を使い分けて連絡を取れるようになった。例えば,緊急性の高い場合は電話で連絡を取り,記録を残しながら議論したい場合はIMを使う,といった具合である。山本執行役員は「体感的にもコミュニケーションの効率が上がった。どのツールが最適かはすぐに学べる」と導入の効果を説明する。

全フロアで無線LANが使える

 手段やリアルタイム性だけではなく,コミュニケーションの場所の自由度を上げるための施策も行った。

 本社にはIEEE 802.11b/gのシスコ製無線LANアクセス・ポイントを20数台設置。本社内のどこにいても社内ネットワークに接続できるようにした。

写真3●本社ビル内に和風の部屋を用意
写真3●本社ビル内に和風の部屋を用意
無線LANによってどこにいても仕事ができるようにした。

 これにより,本社ビル内に用意した和風の部屋からでも無線LAN経由で社内の各種システムを利用できる(写真3)。いろいろな場所で仕事ができれば社員にとっては気分転換になるほか,社員同士のコミュニケーションの活性化が期待できるという。

 現在,プレゼンスやIP電話などを使うのは本社と研究所のみだが,今後は,「同じ環境を他の事業所にも展開したい」(井坂次長)としている。まずは物理的なインフラの増設を必要としないプレゼンスを全事業所に導入する計画だ。IP電話は専用のLANを増設しつつ,順次展開するとしている。

 また,08年内にはマイクロソフトのグループウエア・サーバー「Exchange Server 2007」の利用を開始する。同サーバーが導入されれば,ユーザーが設定した「予定表」の内容をOffice Communicatorのプレゼンスに反映することが可能になる。