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写真●「カラオケの鉄人」を運営する鉄人化計画の店舗
写真●「カラオケの鉄人」を運営する鉄人化計画の店舗
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 「カラオケの鉄人」ブランドでカラオケ店を運営する鉄人化計画が、独自のポイント還元サービスで店舗の会員数を伸ばしている。2008年10月に開始したポイント獲得システム「カラ鉄会員ポイントサービス」の会員になれば、カラオケを歌った時の採点結果がそのまま獲得ポイント数に変換されるようになる。顧客はカラオケを楽しみながら高得点を狙うことで、より多くのポイント還元を受けられる仕組みである。

 当初、このポイント還元はカラオケを歌った会員本人だけが対象だったが、鉄人化計画は2カ月後の2008年12月には「カラオケルームにいるメンバー全員で高得点の喜びを分かち合い、より盛り上がってほしい」(日野洋一代表取締役社長)との思いから、その場にいる会員全員に同じポイント数を還元するように仕組みを改良した。こうして、友人や知人が歌う歌にも今まで以上に関心を持ってもらう。カラオケを楽しんでもらうことが目的なので、採点は比較的甘めになっているという。

 カラオケの実力がポイント還元の大きさにつながるという独自のサービスが奏功し、2008年12月末までには計画を上回る7万1000人以上の会員を獲得した。1年間では30万人の会員獲得が目標だ。日野社長は「今回のポイント還元は顧客から好評で、通年では新規顧客の獲得やリピート率の向上が期待できそうだ」と話す。

 同社の独自ポイント「鉄ポイント」は、カラオケの採点結果が100点の時は「10万鉄」、99点で「1000鉄」、77点や88点などのゾロ目の点数では「200鉄」といった具合に変換され、ポイントが貯まるとデジタル家電やギフト券などと交換できる。ほかにも会員になれば誰でも、自分がいつも歌う曲を最大200曲まで「マイ歌本」として登録できるようになる。カラオケ店のフロントで会員カードを提示すれば、カラオケルームに入った時には自分のレパートリーが画面に用意されているので、歌本から曲を探す手間が省け、より効率よくカラオケを楽しめるというわけだ。

44万曲から選曲可能にした集中管理システム

 カラオケの採点結果に応じてポイント還元するためには採点機能が不可欠になるが、鉄人化計画はそのシステムを独自に開発している。各通信カラオケ会社がそれぞれ用意している採点機能は利用していない。それには訳がある。

 カラオケの鉄人の最大の売り物は、他店よりも圧倒的に多い44万曲から自分が歌いたい曲を選択できることだ。それを実現したのが、複数ある通信カラオケ会社の音源をまとめる独自の集中管理システム「鉄人システム」である。多くのカラオケ店は1つの部屋に1種類の音源しか対応させておらず、結果的に曲の選択幅が狭かったり、顧客がいつも歌っている音源をその部屋では利用できなかったりする。そうした不満を解消するため、鉄人化計画は集中管理システムを利用して5種類の音源を統合し、どの部屋でも5種類の音源の合計曲数である44万曲から選択できるようにした。

 音源が複数の通信カラオケ会社にまたがるため、採点機能は通信カラオケ会社の枠を超えた統一基準が必要になる。だからこそ、鉄人化計画は採点機能まで独自開発した。鉄人化計画は表向きはカラオケ店の顔をしているが、一方ではシステム会社としての顔も持つユニークな企業であるといえる。基本的にシステムはすべて自社開発であり、独自の採点機能にポイント還元サービスを連動させる開発も自社内で実施できた。