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花粉飛散数を観測する「ポールンロボ」を設置した有料会員の自宅。飛散数に応じて、ポールンロボの目の色が変化していく
花粉飛散数を観測する「ポールンロボ」を設置した有料会員の自宅。飛散数に応じて、ポールンロボの目の色が変化していく
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 気象情報提供サービス大手のウェザーニューズが2009年2月4日に開始した「花粉プロジェクト2009」が花粉症に悩む人の注目を集めている。花粉プロジェクトは2005年から毎年行われ5年目を迎えたが、今回の目玉は2つある。1つ目は、自社開発の花粉観測機「ポールンロボ」の設置台数を2008年の2.5倍、500台に拡大したこと。2つ目は、個人ごとに症状が異なる花粉症と1日当たりの花粉飛散数を相関分析することで、個々に合った対策を「花粉カルテ」を通じて毎日推奨できるようになったことだ。

 今回から個人ごとに花粉カルテを用意したのは、飛散数と症状の出方には大きな個人差があることを過去4年で確認したためだ。そこで「花粉カルテを個別に作って、個人ごとにカスタマイズした花粉症の対策情報を提供することにした」と、ウェザーニューズで花粉プロジェクトに所属する瀧尚子氏は語る。例えば、「マスクの着用」や「薬の服用」といった個別の対策をアドバイスする。

 具体的な利用方法はこうだ。まずウェザーニューズの有料会員(月額315円)になる。そこから花粉プロジェクトに参加する「ポールン感測員」に登録。自分の花粉症の症状についてチェックシートの質問に答え、個人をタイプ分けする。すると個人の花粉カルテが作成され、毎日の飛散数がある個数を超えると、症状レベルに応じてマスクの着用や薬の服用を勧める電子メールが届くようになる。

 ウェザーニューズによれば、2009年は2月13日から全国的に本格的な花粉飛散シーズンに突入した。2008年並みの飛散を予想している。花粉プロジェクト2009のサービス開始から3週間がたった2009年2月下旬時点で、既に6000人以上が同社の携帯電話サイトから「My花粉カルテ」に登録。自分のカルテを参照している。

歴代のポールンロボ。左から1代目(2005年)、2代目(2006~2007年)、3代目(2008年)と続き、花粉プロジェクト2009を担当する瀧尚子氏が手に持つのが今回の4代目(2009年)。4代目は3代目に比べ、球体の直径が半分になっている
歴代のポールンロボ。左から1代目(2005年)、2代目(2006~2007年)、3代目(2008年)と続き、花粉プロジェクト2009を担当する瀧尚子氏が手に持つのが今回の4代目(2009年)。4代目は3代目に比べ、球体の直径が半分になっている
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 それとは別に毎朝、最新の花粉予測に基づく症状対策メールを会員に送るほか、3時間ごとの花粉予報も行っている。飛散のピークタイムを知ることで外出する時間帯を調整したり、ピークが来る前に洗濯物を取り込んだりするなど、個人の生活に役立てられる。利用者からは「具体的な個数が分かるので、マスクをして出かけるべきかどうかなどの判断もしやすくなった」との声が寄せられているという。

 ウェザーニューズはここ数年、法人向けの気象情報提供サービスに次ぐ新たな経営の柱として、個人向けの携帯電話サービスに力を入れている。2008年夏には、流行語にもなった「ゲリラ豪雨」の予報サービスで個人会員の関心を集めたばかりだ。花粉プロジェクトも有料会員の拡大策の1つに位置づけられている。同社の調査では日本人の約30%が花粉症に悩んでいると考えられ、今後はますますMy花粉カルテの作成件数が増えていくとみている。現在は桜の開花を予測する「さくらプロジェクト」も進行中だ。2009年2月末現在、ウェザーニューズの携帯電話情報の有料会員は約160万人に達している。