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 村田製作所は,社内PCからの情報漏洩を検知するシステムを構築中だ。第一段階として2009年2月,国内の研究開発部門を中心とした約4000台のPCについて監視を開始。2010年3月末までに,対象となるPCを世界各国の拠点にある約2万4000台に増やす計画である。

 このシステムの狙いは,社内に蓄積した研究開発情報や製造ノウハウの外部流出を防止すること。社内PCの操作やネットワークの利用状態を監視する。ユーザーによる設計書類の大量印刷,外部ストレージ・システムへの機密ファイルのコピーといった,機密情報への不審な扱いを自動検知。操作したユーザーや監視部門に警告を発する。さまざまな操作ログから危険度の高い操作を選別して蓄積する機能を持つので,セキュリティ監査や内部統制の資料の作成にも役立つという。

 システムには,インテリジェント ウェイブが開発・販売するクライアント管理ソフト「CWAT」を採用。システム構築は関電システムソリューションズと千代田組が担当した。

■変更履歴
「システム構築は千代田組が担当した」としていましたが,正しくは「システム構築は関電システムソリューションズと千代田組が担当した」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/04/23 21:15]