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 長野で生産したワインやジャムを販売するサンクゼール(長野県飯綱町)は外部の販売数量予測サービスを利用して、導入から5カ月で在庫や欠品、商品配送回数を改善した。2008年11月からIT(情報技術)ベンダーのブライセン(東京都品川区)が提供する販売数量予測サービス「b-LuckJobber(ビーラックジョバー)」を利用しており、全国28カ所にある直営店のPOS(販売時点情報管理)システムから上がってくる販売実績をブライセンに送信して発注数を算出。その数値を使って、工場への自動発注を始めた。

 すると、2009年3月までの5カ月間で、店舗在庫を2割削減でき、それでも店舗での欠品率を7割減らすことができた。販売機会ロスが減れば、売り上げ増を期待できる。発注精度が上がったことで、長野にある本社倉庫から店舗への商品配送回数も7割減っている。

 ブライセンのサービス導入に際して、経営サポート部の久世良太・取締役本部長と桜井貴史氏は同社の直販店サポート部と協力。「販売数量の予測につながるパラメーター設定に苦労しながらも、様々な数値の組み合わせを試して最適なパターンを探っていった」(桜井氏)。今後は長期的な生産計画にも同サービスを利用していく計画だ。

 販売数量の予測に基づく自動発注に移行した結果、サンクゼールは在庫や欠品を改善できただけでなく、全国のショッピングセンターなどに入居する直営店の店員を発注業務から解放できた。これで店員には接客に集中してもらえるようになる。

 これまで店舗から工場への発注は、店員による人手に頼っていた。それでは店員個人の能力に依存してしまう。そこでサンクゼールは以前から自動発注システムを作ろうと検討してきた。だが、「構築費用の高さを考えると、なかなか踏み切れずにいた」(桜井氏)。その点、ブライセンのサービスを使えば、社内にサーバーを設置する必要が無く、初期投資を抑えられたという。