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三つのポイント

(1)サーバーをデータ・センターに集約。ビルからサーバー・ルームをなくす

(2)センサーや空調などを制御装置経由でIP網につなぎ,連携を実現

(3)音声とデータで計三つの閉域網サービスを利用し,相互バックアップ

 「パソコンから会議室を予約すると,予約時間の少し前に空調が動き出す。窓のブラインドは,日差しに合わせて動き,空調と照明を最適化する」──。鹿島建設(鹿島)の松田元男ITソリューション部長は,東京都港区にある同社の新本社ビルの高度な自動化機能をこのように説明する。

 大手ゼネコンの鹿島が2007年7月に完成させた新本社ビルは,管理系部門が入る地上14階地下2階建ての「鹿島本社ビル」と,技術系部門が入る地上15階地下2階建ての「鹿島赤坂別館」の2棟からなる。

 鹿島は新本社ビルの建設に当たり,最新の情報通信技術を惜しみなく投入。前述の自動化など様々な機能を実現した。ITやネットワークを駆使して,ビル内のエネルギー消費量を削減すると同時に,「共同作業や会議をITで“演出”できるオフィスや,レイアウト変更などの面で柔軟性のあるオフィスを目指した」(松田部長)からだ。

 自社でビル内のシステムの運用を試した後は,顧客に販売していきたいとの狙いもある。

1072個のセンサーで自動化支援

 高度な自動化やIT環境を実現するために,ビル内には多数のデバイスが設置されている。具体的には,両ビル合わせて1072個もの各種センサー,270台の無線LANアクセス・ポイント(AP),90台のネットワーク・カメラ,約1200台のFOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」,800台の固定IP電話機などである。窓のブラインドは,設定された太陽高度の年間データを基に動くという念の入れようだ。

 これらの機器をビル内に張り巡らせたIPネットワークが接続,統合する。これにより,「サーバー・ルーム・レス」やITシステムと照明・空調などの連携,全フロア無線LAN/無線VoIP(voice over IP)対応を可能にした。

 利用するクライアント・パソコンは両ビル合わせて3000台。ビルの床下には一定間隔で電源と情報コンセントを設けており,レイアウトを変更しやすい。