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 江崎グリコは、ネットでの販売に動画を活用して成果を上げている。2008年11月に同社直営の「グリコネットショップ」(http://shop.glico.co.jp/)において商品紹介ページの一部に6種類の動画コンテンツを掲載したところ、それらの商品の売り上げがいずれも2~3倍以上になった。特に、複数の商品を袋詰めにした「かわいいミニプレゼントセット小」は2008年度下期(2008年10月~2009年3月)に754セットを売り、前年同期の82セットに対し9倍も伸びたという。

 同社のネットショップは地域限定商品や、通常より大きいサイズの商品、袋や箱に詰めたお菓子のセットといった、スーパーやコンビニエンスストアは取り扱わないニッチ商品を販売している。需要を掘り起こすために動画に目をつけた。「Youtube(ユーチューブ)を見て動画利用を思いついた。静止画だけでは表現できない商品の魅力を伝えたかった」(菓子開発企画部の中門直子氏)

 掲載している動画はいずれもホームビデオで撮影されたもので、“出演者”は社員やその家族などだ。テレビCMの完成度には及ばないが、手作り感がかえって“味”になっている。例えば、子ども会の集まりで小学生がお菓子セットを順番にもらってはしゃいでいるところや、新郎新婦が結婚式の2次会出席者にお菓子を配っているといった映像が流れる。同社の社内ボーリング大会で優勝者が商品を受け取るシーンもある。そもそもネットショップでの公開を前提に撮影されたものではないだけに、社名や商品名は動画中に登場しない。しかし、袋詰め商品を景品にするといった利用シーンを見た人に想起させて、購買意欲をそそることに成功している。

 2009年6月にはサイトのリニューアルを予定している。現在は、動画のコンテンツがどこにあるか分かりにくいので6つの動画を集めたページを作るほか、動画の数を増やすことで、よりアピール度を高める考えだ。

 動画を掲載するに当たっては、IT(情報技術)ベンチャーのピーヴィー(東京都渋谷区)が提供するASP(ソフトウエアの期間貸し)サービスの動画配信ツール「VeeShop」を採用している。