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写真●松屋フーズ鴨居店の廣瀬太一店長
写真●松屋フーズ鴨居店の廣瀬太一店長
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 松屋フーズは2009年4月から順次、全国各地の店舗に設置していたファクシミリを撤去する作業を始めた。これまでファクシミリを利用していた本部-店舗間の業務文書のやり取りを、スキャナーで文書を電子化してメールで送信する体制に変更した。ファクシミリの通信費やインク代などを不要にし、約750店の全店合計で年間500万円のコスト削減効果を見込む。

 この取り組みは、同社独自の改善提案制度である「MKK」(松屋改善改革)に2008年上期に寄せられた279件の提案を生かしたもの(関連記事)。ファクシミリ撤去の提案は同年11月の審査の結果、上位から2番目に相当するシルバー賞を獲得した。なお、同じ期には最優秀のゴールド賞に該当する提案がなかったため、実質的には最優秀提案だったといえる。

 同案を提出したのは鴨居店(横浜市)の廣瀬太一店長だ。これまでにも20件以上の改善提案を出してきた社内でも有数のアイデアマンである。その廣瀬店長は、本部から新人の従業員の「志望書」(履歴書)をスキャンしてメールで送るように指示された際に、「ファクシミリはもう不要ではないかと思いついた」と明かす。

 松屋フーズは2008年まで、本部と店舗で臨時の文書のやり取りが必要になった場合にファクシミリを利用していた。しかし、臨時の文書のやり取りは1日に1回あるかないか。勤務経験が浅いアルバイトやパート従業員からは「ファクシミリは何のためにあるのですか」とよく質問を受けていたという。また、いざ利用する段階になってファクシミリの操作方法に戸惑う従業員も多かった。

 こうした状況にもかかわらず、ファクシミリ用の通信費が毎月発生していることに無駄だと廣瀬店長は感じていた。2008年に入ってスキャナー機能を搭載するプリンターの設置が全店で完了したと聞き付けるとすぐに、今回の改善案を提出した。